入れ歯に愛情を持って制作させて頂きます。
当院の入れ歯作りは、時間をじっくり掛けて、わが子のように制作させて頂きます。
古い入れ歯から、新しい入れ歯へ急に変更すると、
・ 噛めない
・ 違和感がある
などと新しい入れ歯を使わなくなってしまう方も御座います。
当院では、そのようなことが無いよう、古い入れ歯を、徐々に4~5回掛けて、改良に改良を重ね、その間に新しい入れ歯を制作させて頂きます。
古い入れ歯は、4~5回の改良を得て、新しい入れ歯の形状に近づけていきますので、新しい入れ歯も違和感無くご使用いただけます。
中には、7年間もメンテナンスに来られず、壊れた際に来院される方もございます。
なるべく日々のメンテナンスに来られて、末永くお使いいただけましたら私も嬉しく思います。
入れ歯(義歯)には「金属床義歯」と「レジン床義歯」があります。 保険診療ではレジン床、自費診療では金属床といった入れ歯が利用されます。 この床という言葉が入れ歯の土台になります。この床の違いによって、入れ歯の快適さが変わってきます。
レジン床義歯(プラスチックの入れ歯)とは
保険で使用される一般的な入れ歯です。プラスチック製なので、割れないように、ある程度の厚みが必要になります。厚みがあるので、うっとうしく感じる方もいらっしゃいます。
金属床義歯とは
歯の部分以外の上顎や下顎に使用する部分が、金属で作られている保険外の(自費)入れ歯です。金属床はレジン床に比べて薄く仕上げることができるので、口の中に入れたときの適合性にすぐれ違和感が少なく済みます。食べ物や飲み物の温度が口の中に伝わりやすい利点があります。
レジン床義歯と金属床義歯の比較
レジン床義歯(保険) | 金属床義歯(自費) | |
変形 | 大 | 小 |
熱伝導性 | 悪い、特に上顎での装着感が悪い | 良い、伝わりやすい |
吸水性 | 吸水性があるため汚れや臭いがつきやすい | 吸水性が無いため清掃性が良く、清潔 |
調整・修理 | しやすい | 難しい |
上記比較図のようにレジン床義歯と金属床義歯ではお口の中の快適さが違います。
パルプラストはノンクラスプデンチャー(義歯)とも呼ばれています。
日本では最近になって知られるようになりましたが、アメリカでは50年以上の実績があります。
パルプラストとは
従来の入れ歯(義歯)にある金属の連結部分やバネの無いデンチャー(義歯)で、その金属部分と床(ピンクの部分)の部分が同じ素材で一体化されているため非常にシンプルな構造になります。 従来の入れ歯(義歯)より審美性に優れています。
素材はプラスティック系のナイロン素材(超弾性樹脂)です。半透明なため歯ぐきの色を透過するので、色調は歯ぐきの色と同化しやすく義歯を入れているのが他人から気付かれにくくなります。軽くて弾力性があり、破折に強い素材でもあります。
パルプラスト(義歯)の特徴
金属のないバルプラスト義歯とバネ式の義歯の比較
パルプラスト(義歯) | バネ式の義歯 | |
見た目 | 金属を使用していないので境目が目立たない | 金属のバネがあるので境目が目立つ |
フィット感 | 歯茎にジャストフィット、違和感がない | 違和感がある |
強さ | 弾力性の高い材質により破折に強い | 破折に弱い |
重さ・厚さ | 従来の義歯の1/2の重さ、 スーパーポリアミド製なので薄い仕上がり |
重い、厚ぼったい |
バネによる歯の負担 | 金属のバネが無いので残った歯の負担が軽い | 金属バネの負担により残った歯を痛めやすい |
食べ物 | お餅やガムがくっつかない | お餅やガムがくっついてしまう |
アレルギー | 金属アレルギーの心配がない | 金属アレルギーの方は注意が必要!! |
パルプラスト(義歯)の特徴
■保険義歯の金属部分が目立ったり、唇や舌にひっかかるのが気になる方。
■ブリッジでそうするように歯が欠損している部位の隣の健康な歯を削りたくない方。
■インプラントによる修復が困難な方(手術が怖い、十分な骨量が無い、金額的にもっと抑えたいなど)。
■金属アレルギーの方。
入れ歯の悩みは多様で、合わない、落ちる、噛み合わせが悪い、噛めない、食事が美味しくない、発音がおかしくなったなどの声をよく耳にします。
このような声を踏まえ、当院ではじっくり時間をかけて、皆様に快適に使って頂ける入れ歯をお作りしています。